繊細な心

草間彌生展とミュシャ展のお土産をくれました♪
草間彌生展とミュシャ展のお土産をくれました♪

少し前、昔の教え子が遊びにきてくれました。保育園を卒園して1年生になる頃に入会した彼女は、高校2年までピアノを続けてくれた子。

 

入会当時から絵が大好きで、腕をメキメキ上げていき、中高生になる頃には、修学旅行のしおりの表紙を描いたり、体育祭で着るTシャツのデザインを手掛けたりするまでになり、ついには美術系の大学へ。子どもの頃からの夢を実現したんです。

 

元々繊細な子で、昔は控え目なタイプでした。自分の思ったことをハッキリ言わないので、「もっと自分に自信を持って!」と声を掛けていた時期もありました。それが、絵を通じて自分の可能性に手応えを掴み始めた頃と比例して、笑顔が増え、自分の思ったことも自信をもって話してくれるようになり、“彼女らしさ” がちゃんと表に出てくるように。同時にピアノの練習もきちんとするようになって、その様変わりには目を見張るものがありました。長い目で待ってみたら、子どもって変わっていくんだなぁということを教えてくれた子でもあります。(もちろん、その陰にはご両親の支えがあったことは言うまでもありません^^)

 

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ゴールデン・ウィークでホッとしたのもの束の間… いよいよ本格的に学校のことが進み始める時期になりましたね。運動会の練習が始まった学校もあるのではないでしょうか。

 

連休明けは、子ども達がネガティブになっていることも多いので、気をつけるようにしています。特に就学したばかりの1年生は、4月の緊張感から一旦離れて、おうちでゆっくり出来ていたのに、また学校が始まります。
 

1年生になったことで、急に時間割にそったルーティンワークが始まり、教科書とノートを開くのも大変な中、先生のお話を漏れなく聞いて帰らなくてはいけない。お友だちとの関係もうまくやらなきゃ、ひとりぼっちになっちゃう。

しゅくだいってなに?

まいにちやるの?

やんないとダメ?

あそべないの?

ようちえんのときはそんなもの、なかったよ。。。
 

なんだか習い事も増えちゃった。くもんとピアノとスイミング。「○○ちゃんがやりたいって言ったからでしょ!」って。わたし確かにそう言ったけど、ママに何回も「やりたい?」って聞かれて、わたしもそうかなって思って言っただけなの。

 

わーん 学校行っても、おうち帰っても、やることいっぱいで、がんばんなくちゃいけないってわかってるんだけど、何をどうしたらいいのかわかんないよぅ。。。

これは実際に聞いた言葉ではありませんが、案外子ども達の心の中ってこんな感じじゃないかなって思うんですよね。…抱えているものが断片的で、且つ一度に押し寄せていて。でも子どもだから、次々忘れていく。(忘れることで自分を守っているのですが)取りこぼしが溜まる。パニックになる。自分の内と外のスピードが噛み合っていない。こうなると、ピアノを練習する余裕はないかも知れません。
 

子ども達のもつれた心の糸をほぐしてあげながら、一つ一つ、出来ることを増やしてあげたいなって思います。
お母さんの工夫一つで、物事が劇的に好転する(かもしれない)方法もあるんですよ。次回のコラムはそのあたりをご紹介したいと思います。