お父さんの工夫:タイムマネジメント

子どもの日常的なことはほぼお母さんが担当…というのが一般的でしたが、ここ数年はある変化が。お父さんも積極的に子育てに参加されるご家庭が増えているんです。

 

例えば、体験レッスンにお母さんではなく、お父さんが連れてこられるケースがあって、それまでお母さんしかいらっしゃることがなかった私は、ドアを開けたらお父さんがお子様と一緒に立っているのを見てびっくりした!なんてことも(笑)レッスン参観にお父さんがいらして、「今日は仕事が休みだったもんで…(///∇//)」と言いながら恥ずかしそうに入室される場合も^^

T君は、ピアノの練習時間の習慣づけに成功しているのか、毎週必ず一発で合格していて、半年足らずでテキストが1冊終わってしまう勢いです。おかげで、私が彼に対して「ここまでは出来るだろう」「ここから先は少し負荷を与えて力試ししてもらおう」という指導計画を見事にクリアしてくれ、順調に進んでいます。「お母さんとピアノの時間を相談して決めてるの?」と訊くと、「いや、違う」と。じゃあ自分ひとりで決めたの?と訊き返すと、

 

「ううん。お父さんと」

 

え?と思って詳細を尋ねてみると、お父さんがカードを作ってくれて、ちゃんとできたらそのカードをひっくり返すんだ、って教えてくれました。ぜひそのカード見てみたいな♡とお願いしたら、翌週持って来てくれました。

カードはマグネットになっていて、冷蔵庫へ貼っているのだそうです。[しゅくだい][あしたのようい][習字]などと一緒に、[ピアノの練習]も作ってくださっています(嬉)

その日のToDoが済むと、カードをひっくり返します。すると[OK] が出てくるようになっていました。

こうやると、

 

*これからやるToDoの全体が把握できる

*何がどれだけ終わったか

*これからやるToDoがあといくつあるか

 

これらが視覚的に確認できていいですね!人間には五感がありますが、特に情報は「視覚」から取り入れていることが圧倒的に多いので、混乱せず頭の中が整理できていいのではないでしょうか。このように整理していくことをタイムマネジメントといいます。

 

今の子ども達は、習い事だけでもいくつもしていて、勉強もがんばらないといけないし、ピアノだけにかかりっきりにはなれません。「こんなにやることがたくさんあるんだから、簡単に出来るわけがない」という考え方に対して、

⇒✖だから、ピアノの練習もできなくても仕方ない:言い訳

⇒○だからこそ、1つずつ終わらせて何かに追われ続けることのないようにしよう:発想の転換

 

そんなわけで、毎日1つずつコツコツ練習をしなくては身につかないお稽古事の代表格:ピアノを続けるためのタイムマネジメントは、必須といえます。

 

 

【タイムマネジメントとは】

タイムマネジメントとは、自分の時間を主体的に計画し、それを確実に実行することにより「時間価値」を高めていくセルフマネジメントのこと。次の3つの課題を改善すること。

 

第1の要素:スケジューリング

持ち時間内でToDoを割り振ること。これをさらに細分化して、事前のスケジューリングとしてToDoをどのように行うかを優先順位を決定する。また実際にやってみた時に発生した不測の事態に対処しつつ、当初の予定をどのようにこなしていくか、微調整もできるとよい。

 

⇒私のレッスンでは、生徒の出来ること/出来ないこと の範囲内で余裕をもって、1週間(7日間)で割り振れる量を課題にしています。言い換えれば、7日分ありますから、レッスン日直前の1~2日程度で慌てて練習しようと思ってもこなせないので注意!^^;

 

 

第2の要素:無駄な時間をなくす

ToDoの効率を高められるよう、効率的な進め方を身に着ける。

 

⇒レッスン内で、間違えた時のやり直しの仕方・効率的な練習の仕方を伝えています。これを実践せず、我流のやり方(もしくはお母さん流のやり方)で無理に進めてしまっている生徒は、効率が下がってしまっていて(=悪い癖がついてしまい弾けない、さらにその癖を取り除く時間が余分にかかってしまう)、これがピアノ嫌いを加速させる原因となっています。このケースが非常に多い。

 

 

第3の要素:使える時間を増やす

上記2つの要素を改善して、さらに自分の時間的な価値を有効にする。

 

⇒限られた時間で曲が完成できるようになりそれをキープできさえすれば、必ずしも毎日練習できなくても大丈夫。つまり、ほかのこと(部活や勉強など)との両立が可能になる。

 

いかがでしょうか。タイムマネジメントは、社会人ともなればいろいろな職場で否が応でも使われている手法です。時間に追われることなく、時間を使いこなす自分でいたいもの。日頃からピアノを長く続けられる子に学業優秀な子が多いと言われているのも、じつはこのような手法を子どもの頃から身に着けているからではないか…と私は思っています。実際、当教室でも子どもの頃からの夢を着実に叶えて巣立っていく子が本当に多いんですよ。

 

T君のご家庭では、さり気なくお父さんがマグネットカードというツールを通じて、このタイムマネジメントを直伝なさっているという訳ですね!ここをご覧の皆さんのご参考になりますように(^^)/