エビングハウスの忘却曲線と練習

受験の世界ではもう有名になりました、「エビングハウスの忘却曲線」。人間の記憶するしくみについて、数字化されたグラフのことです。以前、OTODAYORIで紹介した時に大変な反響をいただきました。

グラフを見ると、その日に習って20分後には42%…約半分を忘れているんです!

 

【対策として】

このため、私のレッスンでは、時間の終盤で「さぁ、今日はどんなこと習ったっけ?」「今度までにどこをどんなふうにして来ればいいんだっけ?」と、その日のレッスンを振り返る質問をして、自分の言葉で答えられるように促しています。これが答えられる子は、その日のレッスンをしっかり把握しています。でも、覚えていなくて答えられないい子が実はとても多いのです。「20分後に42%忘れる」そのものですねぇ^^;

 

ちなみに、念には念を…ということで、気をつけることもメモにして書き残していて、お家でじっくり読み返しながら練習もできるようにしています。…が、読まずに弾いている子が多いんだな、これが^^; (このことについては、また別に書きます)

 

さて、お家に帰ってからはいかがでしょうか?

エビングハウスさん説によると、1日経っただけで74%忘れているんですってよ、お母さん!(笑)

ピアノレッスンが終わって「は~疲れた~! 次まで一週間あるから、練習はまた今度やーろっと!」…と言って早や数日経ってしまえばどうでしょう?( ̄□ ̄;)ヤバイ!

 


…で、忘れないためにどうすればいいかがこちらのグラフ▼

ご自宅での練習がなぜ必要なのか、もうお分かりいただけるでしょうか。

本当は、学んだ直後にもう一度復習するのが一番効果があります。ですので、帰宅後すぐにお家のピアノに向かえると理想的。

反復復習は、やればやるほど基礎体力がつくので、1回にかける労力が要らなくなります。

つまり、限られた時間で効率よく練習することが出来るようになります。
エビングハウスの曲線が落ち込んでしまうまで練習を放置してしまうと、わずかな力しか残っていないので、時間ばかりかかる練習をしないといけなくなるわけです。これはつらい…(>_<)


実は、私が練習好きな子どもでした。教室で新しく習ったことが嬉しくて、すぐに試してみたくて楽器へ直行、うまく弾けなくて注意された日には悔しくて、ご飯も食べずにまた楽器へ直行…そんな子どもだったんです。「この子は本当に音楽が好きなんだな」と母は呆れていたみたいです^^;

*******

さて。

でも、「そういうことはわかってる。それが出来てりゃ苦労しないわ」というお母さん達の本音が聞こえてきそうですね(笑) そんな時にこんなBlogに出会いました。


宿題をやる理由を知りたい(click!)

 

NaoyaShirata.com

〜旧もし元楽天社員が学校の先生だったら〜より

 

子ども達の “ 気づき ” が訪れるその日まで、あきらめないでいたいなと思います。