2014年もありがとうございました

いよいよ2014年もあとわずかとなりました。今年も「楽しく・厳しく・面白く」を地で行くレッスンの日々でした。今年に入ってからはWebの更新も途絶え途絶えになり… その分、リアルの世界ではいろいろなご縁が広がって、音楽以外にもアンテナを向けるようになった年でした。それは子ども達をとりまく教育のことだったり、食を通じた心身の健康にもつながることだったり。

私は物心ついたときから音楽のために人生のほとんどを捧げてきたこともあってか、いつもどこかで「音楽のことしか知らない偏った人間にならないように… 」と、いろいろな世界へアンテナを張ってきたところがあります。そして、子育てがひと段落ついたら、もう少し活動のフィールドを広げてみたいという気持ちがありました。今年はそんなことを実現する助走の年だった…といってよいかも知れません。

そこには、「子ども達が、自分の力で、力強く、生命力たっぷりに、ポジティブな挑戦をしていけるように」という想いがいつもあります。


私自身、自分の子育てが成功しているかといえば決して自慢できるようなことにはなっていないのですが(汗)素晴らしいご子息、もしくはお嬢さんにお育てになっていらっしゃるたくさんのお母様達を拝見してきて、今子育てをしている若いお母様達に何かお伝え出来ることがあるといいなと思っています。

こういうバッグは張りがあり滑りもよいので出入れもし易い!
こういうバッグは張りがあり滑りもよいので出入れもし易い!


今年の最後に素晴らしいなと思った時の一枚を。

 

10月のハロウィーン仮装をした時の写真です。身に着けた衣装を「一旦脱いでからお稽古しようね」と言うと、この子は言われもしないのに、ササッ♪と衣装を畳んでバッグへしまいました。

 

一瞬、畳んだ衣装をどこへ置こうか迷っていましたが、すぐに自分のバッグへ入れたのです。自分の中に納めた、という行為がなんて美しいのだろうと思いました。私に尋ねることもなく自分で判断したんです。


お母様の日頃の躾の賜物だと思います。「躾」とは「身」を「美しくする」と書きますよね。

いつもお母さんが代わりにしてくれる子や、逆に放っておかれている子は、決してこのようなことを自分で出来るようにはなりません。

 

自分の力でたくましく生きるとは、こうした毎日の生活習慣の小さな積み重ねなのです。そして、生活習慣というのはその名の通り、生活の中で培われていくものであり、家の外で誰かに教われることではないのです。

 

 

「私はね、別に偉い先生でも何でもないし、技術のことなんてわからないんだけどね、ただね、その子の弾いている姿を見ているとね、その子の心が見えるの…なんでだか…ね☆」


かつての私の師匠がそう仰って、ウィンクなさったことがあります。先生には何もかも見透かされている…背筋が伸びる想いがしました。美しい音楽には、美しい心身が必要なんだ、と。

どうぞ皆様、佳いお年をお迎えください。