受験勉強とレッスンの共通点

これからの寒い季節、いよいよ受験シーズンが始まりますね。教室の中にも、中学受験、高校受験、大学受験…とそれぞれ大切な時期を迎えようとしている生徒さん達がいます。

厳しい受験勉強を克服し合格を手にするための王道として、「苦手分野を潰す」という考え方があります。これ、わかってはいるけれどなかなか手をつけにくいんですよね。

 

でも、合格した子達が口々に言うのは「やっぱり先生、最後は苦手を潰すしかないわ!」「しんどかったけど、これが一番点数が一気に伸びて、本番の時気が楽になった」とのこと。

詳しく聞いてみると、どこで苦手になったのか、つまづいたところまでさかのぼって、

 

基本的な問題をどんどん解く

少しずつ応用問題を解く

解けない時は解説を読んだり質問したりする

もう一度基本問題に戻る

応用問題をリベンジ

 

こうしたループを繰り返しているうちに、負荷がかかっているように感じていた教科が、

だんだん解けるようになり、気づいたら苦手ではなくなっていた、ということのようです。

英語が苦手だった大学受験生の中には、中学英語にまでさかのぼったという子や、高校受験生で現代文が苦手な子が小学生の国語ドリルをやった、という子もいました。ホントにホントの基礎にまでさかのぼったんですね。普通ならプライドが許さなくてそんな簡単すぎるところまで戻ろうとしませんが、変にカッコつけないで、自分の弱点と真正面から向き合った生徒達、とても素晴らしいと思います。

 

この話を聞いていて、ああピアノやエレクトーンの練習と全く同じだなと思いました。

子ども達の練習を聞いていると、最初は調子よく弾けているものの、

上の図のようなループを繰り返す人が大変多い。これって、弾けているところばかり練習していて、

肝心の弾けていないところの練習をちっともしていないことになるんですよね。

(これはこれで、反復練習にはなっているので、全然力がついていないことはないのですが…)

 

ではどうすればよいかというと、

 

できないところだけを取り出して、指の動きを意識しながらゆっくり弾く

(「ゆっくり」が大切!出来ない子ほど、速く弾きたがります)

前後の小節とつなげて、少し長めのパッセージ(4~16小節くらい)で弾いてみる

弾けたらもっと小節数を増やす(1ページ分とか、見開き2ページ分とか)

---この辺からテンポも整えていくとよい---

弾けなかったら、部分練習に戻る

全体を通して弾いてみる

 

つまり練習も、「弾けていないところを潰す」作業なんです。

スルスル~っと弾けないので、イライラしてかなりストレスになるのですが、ある意味、

練習はストレスがかかるのが普通と思った方がいいです。

受験勉強だって同じ。どんなに優秀な人でも受験勉強がストレスフリーで楽しい!って人、

見たことないですもの(笑)ストレスがかかって「もうやだ!」って思いながらも、がんばるのが勉強や練習。スポーツにも言えますよね。

 

そう。勉強も、ピアノも、スポーツも、日々のすることはとっても面倒くさいものなんです。

面倒くさいことを嫌がる人は、正直いって向いていません(笑)

「くっそ~!今度こそやってやる!」っていうくらいの負けず嫌いを発揮して、練習に挑めると吉です。

 

この面倒くさいものを乗り越えて克服できたとき… 楽しくなる。自信がつく。

社会に出て仕事をする上でも、事務処理能力が高くなり、スキル向上への基礎体力になります。

この自分へのご褒美は、誰かに取られてしまう心配もなく、大人になってからもずっと自分を

支えてくれる、尊い糧となることでしょう。

 

長くピアノやエレクトーンを続けられた人達は、幼い頃からこうしたトレーニングを

日々の練習で身につけているので、受験勉強もこなせるのだろうと思います。